【実例】2022年カナダ医療制度。ホームドクター制度の実態とOHIPについて。

現地生活

こんにちは!
家族を愛する主婦、えんちゃんです。

こちらカナダは、サンクスギビングで祝日です。みなさん!ハッピーサンクスギビーング!!

インターン先のスクールの校長先生のお家のパーティーにお呼ばれしました!

…というハッピーな書き出しをしておきながら、残念なお知らせです。

先週、長女が風邪をこじらせて、なんと8日間も熱が下がらず、食事ものどを通らない状況(まさに飢餓寸前の状態)になってしまいました…。

今回は、この悲しい経験から学んだ、カナダの医療制度とその実態についてシェアしたいと思います。これからカナダへ来る方、海外移住を検討している方のお役に立てれば幸いです!

長女、人生で初めての飢餓状態…。

長女は生まれてから6年間、鼻かぜはあっても、熱を出すのは数えるほどしかない健康優良児でした。保育園時代も、クラスで半分以上の子がダウンしていても生き残る(?)タイプでした。

というわけで、8日間も熱が下がらないなんてことは初めてで、夫婦で戸惑いました。

発熱だけでなく、日に日に食事も取れなくなり(大好物のフルーツすら「いらない。」という状況…)、最終的には水分もまともに取れなくなってしまい、カナダに来て初めてEmergencyにお世話になりました。

どうして8日間も自宅療養?日本だったら発熱3日目で受診していたのでは…?

日本にいた頃は、かかりつけの小児科がありました。

その病院は24時間オンライン予約ができて、予約の時間までは駐車場で待機することができて、さらには自分の順番が来たら受付の方から電話がくる(まさに至れり尽くせりな)サービスがありました。

わが家の三姉妹は有難いことに予防接種くらいしかお世話になることがありませんでしたが、それでも季節の変わり目や長期休暇で体調を崩した時には、不調が現れてから3日待っても快方に向かわないと、「そろそろ受診かな。」と判断してきました。

(ただ、わたし自身、むやみやたらに薬を服用したくないタイプでして、子どもにもあまり好んで薬を飲ませてきませんでした。「風邪に効く薬はない」という事実がある以上、鼻水が出やすくなる薬や咳を止める薬なんていうものは対処療法でしかないし、自己免疫で戦える身体であってほしいと思ってきました笑)

しかし、今回はどうして8日間も自宅療養をしたのか?

その理由は、2つ。

  • カナダではかかりつけ医(ホームドクター)が簡単には見つからない。
  • 救急外来(もしくはウォークイン)に行くしかないため、待ち時間がとても長い。

カナダのホームドクター制度とその実態…!!

今回の一件で学んだことですが、カナダにはホームドクター(ファミリードクター)という制度がありますが、実際には機能していないということ。

この制度は、簡単に説明すると、もし身体の不調があれば、緊急であってもそうでなくても、まず最初は自分のホームドクターにアポイントメントを取り、それから必要に応じて紹介された専門医の元へ行く、というシステムです

日本のように、「あ~、目がかゆいな。花粉症かな?あ、グーグルで評価が良さそうだし、この病院に行ってみよーっと!」という具合に、最初から自分で好きな病院(専門医)へ行くことはできないのです。

この制度のおかげで、(日本のように…)国民が医療費を使いすぎて財政を圧迫するという問題や、受診する科の選択ミスや患者のたらい回しなどは起きていないと思うので、制度自体はとてもいいものだとは思います。

…が、わが家のようなニューカマーや引っ越しをして新たにホームドクターを見つける必要がでてきた場合においては、少し(いや、かなり!!)困った制度です。前大家さんの看護師さんからの情報によると、ホームドクター探しは簡単なものではないらしく、自分のホームドクターを探すまでに数年かかる場合もあるというのです!

日本にいた時にお世話になっていた小児科の先生から「できるだけ早くホームドクターを探してくださいね。」と言われたことを思い出しました(先生、知ってたなら、もう少し押し気味に言っといて~…泣)。

とにもかくにも、WaitingListsなるものがあるので、まずはそこに登録してみようと思います。

運よく新しい患者を受け入れてくれるドクターが見つかればいいのですが。そうでない限り、わたしたちはまたEmergency(救急)に行って、また6時間コースをするわけですね(泣)

初めての救急外来(エマージェンシー)と、その感想。

わたしたちの住む街には、わりと大きめの総合病院があります。今回、長女は夫に連れられて、その病院の緊急外来にお世話になりました。

病院では、X線を撮り、肺炎までいっていないか?他の合併症を起こしていないか?とチェックをしてもらいました。かかった時間は、おおよそ6時間。夫と長女が帰宅する頃には、夕方になっていました。

時間としては本当に長くて病んでいる身体には相当な負担でしたが、ただ1つ、とても有難かったことは、「放っておかれている感は一切なかった。」ということ。

夫曰く、病院のドクターやスタッフがとても親切だったそうです。トリアージをされてから問診、内診、CT、再び問診…、と、わりとナースやドクターときちんと対話をすることもできたそうです。

国籍や人種など、分け隔てなく、子どもを大切にしてくれようとするところ。カナダのすてきだなと思うところです。(夫が患者として一人で病院を訪れていたら、また違った感想を持っていたかもしれませんが… 笑)

OHIP(オンタリオ州医療保険制度)で医療費ゼロ!薬代は自腹!!

そしてもう一つ、カナダのすてきなところは、医療費が無料なところ!笑

先日のフラッグポールで、わが家のビザが有効なものになったことで、やっとOHIP(オンタリオ州の医療保障制度)の対象者になることができたわたしたち!!早速その恩恵をいただいたわけですね~。

あの地獄の3時間のフラッグポールも、待ったかいがあったというものです(泣)

そして、こちらが、Walmartの薬局でもらったAntibiotics(=抗生物質)。

7日分が処方され、今もがんばって飲んでいるところです。

ちゃんと苦い。かわいいのは色だけ。なぜピンクなのかしら…

わたしと夫は寝不足と看病疲れでげっそり。正直、コロナの家庭内感染時よりも、ずーっとハードでした。

それでも、なんとか笑顔で今日の日「サンクスギビングデー」を迎えることができてホッとしています。キリスト教徒ではありませんが、「サンクス!!」と空に向かって叫びたい気持ちです。

共に引きこもり生活を乗り越えてくれた癒しの三女!!!

というわけで、今日はここまで。

夏のコロナ!秋のいたずらな風邪!と来たので、冬はまた何かしらで体調不良を起こすのだろうと思いますが(胃腸系でないことを祈る)、まずは睡眠・食事・適度な運動をして免疫をあげていこうと思います!というわけで、おやすみなさい!!

最後にもう一度!Happy Thanksgiving Day!!!

信州の田舎からカナダへプチ移住!夫と3人むすめと5人暮らし。気ままな社宅暮らしで貯めたお金で、2022年7月より浪費型投資生活inカナダをスタートしました。子育てに奮闘するファミリーの一助になれると信じて、日々の出来事や暮らしのアイデアをブログに綴ってます!Instagramもゆるーく更新中♡ カナダの現地生活に関するご質問もお待ちしております。できる限り個別に(随時!)お返事させていただきます!

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