カナダのビザ申請に100日かかった話。5人家族のわが家にフラッグポールの時が来た【本番編】

現地生活

こんにちは!
家族を愛する主婦、えんちゃんです。

カナダのオンタリオ州に家族5人でプチ移住をして70日が経ちました。カナダに到着したときは夏真っ盛りでしたが、今ではすっかり秋らしくなって、見渡す限りの美しい紅葉が広がっています。

長野のカラマツの紅葉も大好きでしたが、カナダのメープルの紅葉もまた、格別です。

さて、本題に入りますが。
今回の記事では、先日わたしたち家族がカナダ⇔アメリカ国境でフラッグポールをしてきたお話についてシェアします。当日の記録を忘れないうちに、早速振り返ってみたいと思います。

長文ですが、お読みいただければ幸いです!

フラッグポール当日の記録。目指すはサウザンドアイランズ!!

朝8:00、自宅を出発
もう少し早く出たかったのですが、全員で寝坊しました(笑)
そのため、家族5人分の朝ご飯を抱えて出発です!!

フロントガラスが薄汚れてて伝わらないですが、秋晴れの土曜日を狙いました。まだ10月ですが、年によっては路面の状況が不安定な日もあるようなので、右側運転に不慣れなわたしたちは、晴れの日「一択」です!

前回の記事【準備編】でもお伝えした必要書類を抱えて、どきどきの右側ハイウェイ運転です。

オンタリオ湖に沿って、ハイウェイ401をひたすらに進み、Kingstonを通過。そこからさらに50kmほどハイウェイを走り続けると、1000Islandsと書いてある看板がちらほら見えてきました!

そして、「1000 Islands Bridge to U.S.A.」の看板に沿ってハイウェイ401をおります。

10:00過ぎ、サウザンドアイランド・ブリッジ手前の料金所に到着
ここで、通行料4ドルをRevolutカードにて支払います。

美しいサウザンドアイランドの島々を横目に、エメラルドグリーンの橋を渡ります。景色に見とれてしまい写真を撮りそびれましたが、サウザンドアイランド国立公園にはぜひまた遊びに来ることにしましょう。

10:30、アメリカの国境に到着
車列に並んでいる車のナンバーを見る限り、ほぼオンタリオ州の人とアメリカの人でした。そのためか、車列そのものは長いけれどスイスイ進み、10分ほどでわたしたちの順番がきました。

国境ゲートでの受け答えは次の通り。

1.「出身は」→ 日本です
2.「カナダにはどれくらい住んでいるのか」→ 7月の下旬から、2か月
3.「アメリカに来たことはあるか」→ 私たち夫婦二人は来たことがある
4.「目的はなにか」→ ビザ申請がApproveされたため、ビザを受け取りに来ました
5.「ビザを取るのはアメリカ?カナダ?」→ カナダ。なのでアメリカには入らずカナダに戻りたい
6.「駐車場があるのでそこにとめて、建物に入るように。パスポートはオフィスに届ける」→ わかりました、ありがとうございます

という感じ。

駐車場へと進むと、係員から指定の番号の駐車場に車を停めるよう指示がありました。さらに車内チェックを受けるため、係員に車の鍵を預けてから建物へ移動します。(写真撮影が禁止でした)

建物の中に移動して名前が呼ばれるまで、待つこと45分。わたしたちの名前が呼ばれ、家族全員でいそいそと窓口へ移動。そこでの質問は以下の通り。

1.一人ひとりパスポートを見ながら本人確認
2.「出身は」→ 日本です
3.「仕事は何をしているのか」→ インターンとして学校で働いている
4.「アメリカに入るのか、それともこのまま帰りたいのか」→ アメリカには入らずカナダに戻ってビザを取得したい
5.「犯罪歴はあるか」「裁判所に呼ばれたことはあるか」→ ないです
6.(3歳の次女にむけ)「君は犯罪をしたことはあるか」(ジョーク)→ ないです(笑)
7.「書類をつくるから待っていなさい」→ ありがとうございます~

という感じ。待つこと15分ほどで手続きは完了。

11:40、❝Refusal❞と書かれた書類を受け取る
「この車についていくように。カナダ側へ帰る道を案内するから。」と指示があり、いそいそと駐車場へ移動して、下の写真の黄色で囲った誘導車両についていき、再びカナダへと戻る車列に並びました。

ここでは、車列を待つこと5分でわたしたちの順番がきました。

国境ゲートでの受け答えは次の通り。

1.「出身は」→ 日本です
2.「どこに住んでいるのか」→ 今はオンタリオに住んでいる
3.「どれくらい住んでいるのか」→ 2か月ほど
4.「アメリカにはどれくらい滞在したのか」→ 数時間です(アメリカ側で受け取った書類を渡す)
5.「何でrefusalされたのか」→ カナダでビザを受け取りたいので
6.「そこの駐車場に車を停めて、建物に入るように」→ わかりました、ありがとうございます

という流れ。ここで、アメリカ国境で受け取った書類と家族5人分のパスポートを渡す。

12:15、駐車場に車を停めて、カナダ国境の建物へと移動

建物に入ると用件を尋ねられ、「ワーキングビザのため」と答えると、一番奥のImmigrationへ行くよう指示をされました。

見たところImmigrationの5つのカウンターのうち、開いているのは10と11の2つのみ。窓口へ進んで書類を出そうとすると…

「名前を呼ぶから待っているように。数時間で呼ぶから。」

… ん???

… えっと、あれ、聞き間違いかな。

… 今、あの人、数時間って言わなかった???

と、夫とふたり、一瞬フリーズしてしまったが、とりあえず気を取り直してベンチに座ることに。

隣の席ですでに待っていた人にどれくらい待っているのか尋ねると「3時間」とのこと。それでも、自分たちの他に待っているのは1~2組だけ。長蛇の列があるわけではないので、希望をもって待つことに。

がしかし、最初に言われた「few hours」は聞き間違えではなかった。。

というのも、窓口の職員は一組終わらせると、どこか(おそらく休憩室)へ消えていき、タンブラー片手に行ったり来たりしている。どこからどう見ても忙しく働いている様子は全くない。

そして、なんの進展もないまま1時間が過ぎた頃、持ってきた食材が尽き始めたため、小銭を持って娘たちと自販機へ行きました。

一人一つおやつを買うことに。(小銭があって本当に助かった…)

娘たちの忍耐力には、本当に心から助けられました。そして、「何もないところでも遊べる想像力」と「どこででも寝られる適応力」にもまた感動。

しかし、、正直この国境での職員の方々の働き方には失望しかなかった。

ビザ審査の仕事ではない職員であろう人たちは、やることもなくて談笑。かと思えば、ぼけーっと空を見上げている職員もいる。「確かに、やりがいを感じにくい仕事ではあるよね。」と同情する気持ちはあるけど… ここまで酷い働き方を目の当たりにすると、ただただ待つしかない側の気持ちとしては、もはや悪意すら感じるレベル(泣)

15:45、待つこと3時間半、名前が呼ばれて書類を提出する

16:30、ビザ申請完了
窓口でビザを受け取る。その際に、「Thank you very much!」と苦しげな笑顔で言えた我が夫は、正真正銘の仏でした。一方のわたしはというと、三女を抱っこして、長女と手をつなぎながら、「二度と来るもんか、こんなところ…」と、負の感情でいっぱいで、半泣きでした(泣)

16:45、Back to オンタリオ州

18:00、ハイウェイを一度降りて、空腹を満たすためにA&Wを目指す
が、、なぜかA&Wが閉まっていて、、泣く泣くお隣のTim Hortonsで軽食を取ることに。あぁ、甘いものばっかり食べて、半日で口内炎ができそう。そして、もうすぐ日が落ちる。。

19:00、自宅へ到着
無事に家に戻ってこられた安心感から、どっと疲れを感じました。さっとシャワーを浴びて、泥のように眠りました…。

長い1日が終わった。フラッグポールは1日がかり?

長い1日でした。トロントから1時間半ほどの町に住んでいるわが家ですら1日がかりだったので、もしかすると宿泊コースでフラッグポールを予定する方も少なくないのかもしれませんね

そう考えると、早い方なのかな?実際、カナダ国境の建物でお話したOshawaに住むポーランド人ファミリーも、8時間かけて運転してきたというインド人ファミリーも、どちらも「前泊してきたよ。」と言ってました。

それでも、フラッグポールをする前に調べた過去の体験者さんのブログなどでは、「フラッグポールはあっという間に終わった!」という人も少なからずいたので、こればっかりはタイミングの問題なのかもしれませんね。

それに、「国境でフラッグポールをする」という話を同僚にした時、皆口をそろえて「ナイアガラはBusyだからThousand Islandsにしておけ。」とアドバイスをくれたのですが、もしかしたらナイアガラフォールズ国境の方が数をこなしている分、早かったかもしれない。。(さすがにそれはないか?)

とにもかくにも、わたしたちのように幼い子どもを連れていて、長時間待つのが厳しい場合、

  • 夜間運転をして、朝一の一組目を狙う
  • ほかに一組もいないガラガラの夜の時間に合わせて行く

など、何かしらの策と工夫が必要だと感じました。

あとは細かい話ですが、陸路でアメリカへ入国するために事前にESTAの申請をしていきましたが、特に書類などの提示を求められることはありませんでした。(パスポートと紐づけされているのかな?)

カナダ側では、ArriveCanについて提出を求められることはありませんでした。コロナワクチン接種証明についてもまた、触れられることはありませんでした。

念のため持参したマスクについても、着用については「Mask Recommended」と張り紙が至る所にありましたが、そもそもアメリカ・カナダ両国の国境職員がマスクしてないし(笑)、私たちもまた求められることはありませんでした。

というわけで、長くなりましたが、カナダ⇔アメリカでのフラッグポールをしたお話をシェアさせていただきました!!この記事が、どなたかのお役に立てれば幸いです♡

長文お読みいただきありがとうございました!!

信州の田舎からカナダへプチ移住!夫と3人むすめと5人暮らし。気ままな社宅暮らしで貯めたお金で、2022年7月より浪費型投資生活inカナダをスタートしました。子育てに奮闘するファミリーの一助になれると信じて、日々の出来事や暮らしのアイデアをブログに綴ってます!Instagramもゆるーく更新中♡ カナダの現地生活に関するご質問もお待ちしております。できる限り個別に(随時!)お返事させていただきます!

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